2015年12月20日日曜日

ELEKIT TU-HP02 開封の儀・レビュー

前回の記事の通り、ELEKIT TU-HP02を購入しました。
早速開封の儀・レビューしていこうと思います。

◆開封の儀

箱は洒落気などひとつもない業務機然としたもの。ちょっとレトロな感じです。


梱包も、機能優先といった感じ。本体の他の付属品はステレオプラグコードのみ。
Apple製品のような、開封も含めて御洒落を演出するものとは対照的ですね。


取扱説明書。ロットNoが振られているのはちょっと珍しいかも。


本体。Gainのトグルスイッチやボリュームダイヤル等、デジタルというよりはアナログな雰囲気が全開な操作インターフェースが
どこかノスタルジックでワクワクさせられます。


上から見た写真。筐体のヘアライン仕上げが美しいです。


単3電池4本で駆動します。専用のリチウムイオンバッテリーでは、いずれ供給が止まって入手困難になる恐れがありますが、
乾電池であればそんなこと気にせずに使える、ということで採用しているようです。
使い捨てのアルカリ乾電池だけではなく、eneloopも使えるのは◎。30時間駆動と説明書には書いてありますが、
ブースで説明してくれたスタッフの人曰く、『50時間は行ける』とのこと(eneloopの大容量版とか、そのへんの差異がありそう)。

◆試聴レビュー

折角色々イヤホンやヘッドホン持っているので、引っかえとっかえ聞いてみます。
なお、基本的にはDAP(Xperia Z1)⇒TU-HP02⇒[ヘッドホン・イヤホン]という構成で聞いております。
レビューには、アニソン・ゲームBGM・洋楽などなど多種多様な曲を聞いております。

・TU-HP02+SHURE SE535 LTD
BA型の弱点である『線の細さ』を見事にリカバーしてくれます。
SE535Ltdの長所である音の分解能の細かさはそのままに、全域で音を肉付けしてしっかりさせた印象を受けます。
また、ポタフェスで試聴したときに感じた『音楽の生々しさ・瑞々しさ』が本当にすごいです。
どうしても性質上機械的に聞こえてしまうBA型で、ここまで生々しく音楽を聴かせてくれるのは見事の一言です。

・TU-HP02+SENNHEISER IE80
もともとレベルの高い低音に定評のあるIE80ですが、TU-HP02を通すことで、これまで以上に壮大な低音を流してくれます。
聞く前はボワボワした低音にならないか危惧していましたが、キチっと締まったタイトで広がりのあるものでグダグダになっていません。
バスブースト最大では低音の量に埋もれることもあった高音域も犠牲にせず、しっかりと芯のある音で鳴らしてくれてます。
今回レビューに使ったイヤホン・ヘッドホンの中で、一番ライブ感というか、生々しく感じたのはIE80との組み合わせでした。

・TU-HP02+SENNHEISER Momentum
直挿しだとモヤモヤして音の分離がイマイチな印象だったMomentumですが、TU-HP02を通すことで、
高音と低音がクリアになり、それに合わせてボーカルも綺麗に聞こえるようになりました。
ただ、Momentumだと他のイヤホンに比べアンプのボリュームをそこそこ上げないと音量が取れませんでした。
あくまでポータブル用アンプということで、家で使うような高インピーダンスヘッドホン(DT990Pro等)には向かないかも。


◆総括 ~開発者たちのこだわりが見える銘機~
どのイヤホン・ヘッドホンとの組み合わせでも感じたのは、『音の生々しさ・瑞々しさ』でした。
とにかく不思議な事に、生演奏のような音に変わってくれます。
この部分には開発側でもこだわりがあるようで、開発サイドのインタビューでも『数値に現れない性能』を重視していることが伺えます。
また、ポタフェスのブースで対応していただいたスタッフの方(上のインタビューで登場されている右田さんという方でした)のこだわりや。
自分たちの製品に対する誇りがお話一つ一つから感じられました。
個人的にも色々なヘッドホンアンプを試聴してきましたが、ここまでビビっと耳に来たアンプは初めてで、非常に気に入りました。
シンプルな構成で使用できるので、初心者からアンプ複数所持者までおすすめできるアンプです。
ポタフェスは本日も開催されるので、気になる方は会場で直接試聴してみるのはいかがでしょうか。

ポタフェス2015

株式会社イーケイジャパン


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